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デジタルレコーダーの電源交換

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名機Sony PCM-3348の電源ユニット交換作業

知り合いから、「Sony PCM-3348(デジタルマルチレコーダー)の電源ユニットの交換作業ができないか?」と話があり先週作業してきました。
レトロ(ビンテージ?)機材のメンテナンス作業ということで記録という意味でも作業過程を記事にしてみることにしました。

Sony PCM-3348とは、1989年に発売された48トラックの録音・再生が可能なデジタルオーディオテープレコーダーです。サンプリング周波数は44.1kHzまたは48kHzを選択でき、音楽制作(録音スタジオ)や放送用途(MA)に広く使われました。
ある時期から一気にProtools(プロツールス)に変わっていきましたが、PCM-3348はソニーのデジタルオーディオ技術の粋を集めた名機と言えるでしょう。ただし現時点で現役で使っているところは無いと思われます。そもそもテープ自体もあるのか?ないのか??

マニュアルで電源の外し方を確認する

まずは分厚いマニュアルで電源ユニットの外し方を確認していきます。

リアパネル(下側)を開けネジを外していく

裏側の3箇所の(六角)ネジを外します。
一番左の細いケーブルも端子から外します。
六角ネジはファンのすぐ下にあるので外すときも戻すときもかなり面倒です。

ケーブル止めの(黒)クリップを外す

ケーブルの束が黒いクリップで本体に固定されているのでクリップを外します。
クリップのロックを外すため小さくて硬い出っ張りを押すのですがかなり指が痛いです。

表のカバーを外したら3箇所のネジを外し電源を引き出す

前側も3箇所で(六角)ネジ止めされているのでネジを外したら、矢印方法に取っ手を持って引き出します。
電源ユニットはかなり重たいので一人で作業する場合は要注意です。

端子を外し、新たな電源ユニットに入れ替え、再びケーブルを接続する

接続されている端子(ケーブル)の数が多いので細心の注意が必要です。
ちなみにケーブル側には番号がふられていましたがケーブル側の番号とケーブルの色と端子側の文字をメモって間違わないようあらためて注意します。

入れ替えた電源ユニットを定位置に戻し軽くネジ止めする

電源ユニットを定位置に戻したらネジ穴を合わせておきます。
動かないよう緩く(軽く)ネジ止めします。

本体の電源をオンにしエラー(アラーム)が無いことを確認する

軽く(緩く)ネジを止めしたら本体の電源が入ることを確認します。
画面真ん中にあるアラームが点灯せず、且つすべてのLED表示に問題がなければ完了です。

もしボードの抜き差しが必要な場合(おまけ)

もし何らかのエラーが起きてボードの抜き差しが必要になった場合はこんな感じで外します。

背面の上蓋を開けてみる(おまけ)

今回の電源交換とは関係ないですがせっかくの機会なのでボード裏(背面上部)も開けてみました。
中の接続はこんな感じです。

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