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GPTsで稼いだ人はいる? ChatGPT Plusを解約してわかったこと

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知らない誰かが、ずっと使い続けていた

ChatGPT Plusを解約して無料版に戻したとき、ふと自分の作ったGPTsのチャット数を確認してみました。すると、自分ではほとんど使わなくなっていたGPTが、1,000件以上のチャットを積んでいました。 GPTsが登場した2023年末ごろ、「プログラミング不要でAIツールが作れる、App Storeのように稼げる」という話が広まりました。実際のところ、誰かが稼げたのか。日本での現状はどうなっているのか。ChatGPT Plusを解約した経緯とあわせて、体験談ベースでまとめます。

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1,000人以上が使っていたGPTが、ひとつあった

ChatGPT Plusを解約して無料版に戻したあと、ふと思い立って自分の作ったGPTsの状態を確認してみました。

作成済みGPTsのリストはそのまま残っていました。チャット数を見ていくと、3チャットのものもあれば10チャット、80チャット、100チャット……そして最上部に「画像解析AIプロンプトマスター」が鎮座していて、チャット数は「1K+」。1,000件超えです。

正直、驚きました。

このGPTはアップロードした画像を詳細に解析し、DALL-Eなどの画像生成に使えるプロンプトを作り出すものです。自分自身が画像生成を日常的に使うので、個人的な必要から作ったツールでした。それがいつの間にか、顔も名前も知らない1,000人以上の誰かの役に立っていた。

自分はもうほとんど使っていないのに。

そこで思い出したのが、GPTsが出始めたころの「これで稼げる」という話です。

gpts lists
リリースしたGPTsの一部

なぜChatGPT Plusをやめたのか

少し経緯を話させてください。

2023年後半にChatGPT Plusを契約し、GPTsが使えるようになってからはいくつか作ってGPT Storeに公開してきました。ラインナップを見返すと、我ながら画像系に偏っています。「SDプロンプトジェネレーター」「イメージディスクライバー」「ビジュアルゲニウスクリエーター」「Isometric Imaginator」──AI画像・動画制作が趣味の延長にあるので、自然とそういう方向になっていました。

それが2025年後半あたりから、ChatGPTを開く頻度が明らかに落ちてきました。

一番の理由はGeminiです。Gemini 3.0になってから性能がぐっと上がって、NotebookLMの使い勝手と合わせると、Googleのエコシステムで完結することが増えていきました。

そのタイミングで別の問題も重なりました。Google PixelからiPhoneに移行してもGoogle Photoを使い続けていたのですが、ストレージがいよいよ限界に。Google One Proを契約することにしました。ストレージ問題が解決するうえ、契約アカウントはGemini ProとNotebookLM Pro仕様になる。のちにファミリーアカウントでもGemini Proが使えるようになったので、コスパは想定以上に良くなりました。

さらに今年に入ってからはClaude Proも契約しました。最近のClaudeの進化は無料版では実感しにくいタイプで、ちゃんと試すにはProが必要だと判断したためです。

ただ、AIインフルエンサーでもなく、AIのみで食べているわけでもないので、複数のサブスクを同時に維持し続けるのには限界があります。結果として、ChatGPT Plusを解約して無料版に戻し、その分をClaude Proに充てることにしました。

無料版に戻したら、GPTsはどうなるのか

解約前に一番気になったのが、これまで公開してきたGPTsのことです。

確認してみると、こういう状況でした。

作成済みのGPTsはリストごと残ります。自分でも引き続き使えます。ただし編集も新規作成もできなくなります。設定画面を開こうとすると「独自のGPTを作成するにはChatGPT Plusをご利用ください」と表示されて、それ以上は進めません。

そして公開済みのGPTsは、Plusを解約した後も公開状態が維持されます。他のユーザーは変わらずアクセスできます。

「Isometric Imaginator」の300+チャットも、「Xの投稿文と画像を作ってね!!」の200+チャットも、自分が離れた後も静かに積み上がり続けていたわけです。子どもが親元を離れて独り歩きしているような、不思議な感覚でした。

「GPTsで稼げる」──あの話は本当だったのか

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GPT Storeが2024年1月に正式オープンしたとき、OpenAIはこう発表しました。

「Q1(2024年第1四半期)にGPTビルダー収益プログラムを開始する。米国のビルダーにはユーザーエンゲージメントに基づいて報酬を支払う」

App StoreやGoogle Playのような開発者エコシステムをAIに持ち込む構想です。しかも「プログラミング不要で誰でも作れる」という参入障壁の低さも相まって、当時のAI界隈では「これは新しい収益源になる」という期待感が一気に高まりました。

では実際、誰かが稼いだのか。

米国ではいます。2024年3月末、コーディング補助GPT「Grimoire」を作ったニック・ドボスが、OpenAIから招待制のパイロットプログラムに誘われたことをXで公開しました。Grimoireはその時点で200万件以上の会話を処理していた人気GPTで、プログラムの内容は「月額最低1,000ドル保証+利用量に応じた追加収益」というものでした。

また少し違う角度から成功したケースとして「Consensus」があります。このGPTは500万件以上のチャットを記録し、自社サービスへの新規登録者の10〜15%がGPT経由という数字をたたき出しました。直接の収益分配ではなく、GPTを集客装置として機能させたわけです。シリーズAで約1,150万ドルの資金調達にも寄与したとされています。

ただし、収益分配に招待されたのは突出したトラフィックを持つ一部のビルダーだけです。WIREDがOpenAIにプログラムの詳細を問い合わせたところ、同社はヘルプページを案内するだけで明確な回答を避けたとも報じられています。

日本での話は、まだ始まっていない

日本国内では、GPT Store経由の直接収益化プログラムはいまのところ発表されていません。米国では2024年12月から正式展開されたものの、それ以外の地域への展開時期は未定のままです。

「稼げる」という期待が広まっていた頃から振り返ると、少なくとも日本のクリエイターにとっては、GPTsがそのままお金になるというフェーズにはまだ至っていないのが正直なところです。

間接的なアプローチとして、GPTを自分のサービスや媒体への入口にする、カスタムGPTの制作代行として提供するといった方法で収益に結びつけている人は国内にも存在します。プラットフォームの収益分配を待つより、GPTsを「商品」ではなく「接点」として使う発想です。

それでもGPTsを作ってよかったと思う理由

改めてリストを眺めると、公開したGPTsのトータルチャット数は2,500件を超えています。画像生成プロンプトを作りたい人、Xの投稿を効率化したい人、キャッチコピーに悩んでいる人──特定の目的を持った見知らぬ誰かが、自分の作ったツールを使っていた。

お金にはなっていません。でも、2,500回以上誰かの役に立ったというのは、ちょっとした達成感があります。

そして気づいたことがあります。GPTsを作った経験は、GeminiのGem作成にも生きています。プログラミングとは異なる、自然言語でAIに指示するインストラクションの書き方を早めに学べたことは、今になって思えばかなり大きかった。ChatGPTを離れても、その経験はどこかで使い続けています。

もしまたChatGPTを使いたくなったら、アップグレードボタンを押すだけです。まあ、その時の懐ぐあいによりますが。

更新履歴

  • 2026-04-16:初稿公開
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音楽クリエイター・Webコーダーとして活動後、現在はAI生成動画クリエイターとして絵本やオリジナル作品のAI動画制作を手がけています。
生成AIの実践活用・Web制作・DTM・Mac Tipsの情報を発信中。/お仕事のお問合せはContactページからどうぞ。

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